2024年11月21日(木)

【中学受験】成功を導く父親の役割

2019年4月18日

お父さんにやって欲しいこと・やってはいけないこと

 さて、ここまで読んでいただき、耳が痛いというお父さんもいらっしゃるのではないでしょうか。私達は、お父さんの悪口を言いたいわけではありません。中学受験にお父さんが関わることはとてもいいことだと思っていますし、これからもどんどん関わっていただきたいと思っています。でも、その関わり方には十分な注意が必要であることをまずはお伝えしておきたいと思いました。

 では、中学受験におけるお父さんの理想の関わり方とは?

 それは、頑張っている子どもを励まし、応援してあげることです。中学受験は子どもがまだ幼いため、どうしてもいつもそばにいるお母さんのサポートが必要になります。しかし、遊びたい盛りの年頃の子どもを勉強に向かわせることは、並大抵のことではありません。お母さんは毎日大変です。そんなお母さんの愚痴や悩みを聞き、精神的なフォローをしてあげるのも、お父さんの大事な役目です。

 また、お母さんは子どもとの距離が近いため、ついアレコレ言いたくなります。そんな時に、家庭の窓を開け、よい空気を入れてあげるのも、お父さんだからできること。勉強一色になりがちな中学受験には、息抜きも必要です。子どもにとって最も身近な存在の大人であるお父さんが、何かに熱中している姿を見せると、「大人って楽しそうだな」と思えるようになり、未来の自分を考えるようになります。

 次回からは家庭教師の現場で見た具体例を挙げながら、中学受験におけるお父さんの役割をさらに深掘りしていきます。

【中学受験でお父さんにやって欲しいこと】
1,頑張っている子どもとお母さんを励まし、労う。
2,父親の熱中している姿を子どもに見せる。
3,幼少期は身体を動かす遊びを子どもと一緒に楽しむ。
【中学受験でお父さんがやってはいけないこと】
1,大人レベルのPDCAサイクルがまわると思い込んではいけない。
2,お父さんの自慢話をしてはいけない。
3,算数を数学で教えてはいけない。

(構成=石渡真由美)

  
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