家電口論

2019年5月31日

»著者プロフィール
閉じる

多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

デジタル化(住宅Tech)による価値創造を目指す 〜「knot」〜

 日本の住宅市場は、海外とかなり違います。中でも日本の家は、作った時が最も高く、以降強制的に価値が下がるということです。で最終的には「宅地」の価値だけしか残か残らない。例えば有名人が住んだ家でも、価値はありません。骨董的な別な価値はありますが、家としての価値はない。人が住んでいようが、住んでいまいが、先祖代々の家でも、古ければ二束三文なのですよ。これって変ではないですか?

 今の日本で認められていない価値を作り出すためには、どうすればイイか?前述したIoT対応済も一つの方法です。が、一般的にいうと、まずは正しく住宅を評価できることが重要です。そのためには人が履歴書で計られる様に、住宅も履歴を残すのがベストです。

 このためにSOUSEI Technologyが作ったのが、「knot(ノット、紐の結び目のこと)」というアプリです。名前のように、いろいろな情報を一つに結びつけるスマートホン用のアプリです。

kont

 家の図面、土地の権利書は、非常に大事なモノなのですが、多くの場合、ちょっとやそっとでは対応できない場所にしまわれていることが多いモノです。いろいろな理由があると思いますが、一つはサイズがバラバラな上に、ほとんどがアナログな書面だからです。

アプリ画面のイメージ

 このknotは、それらいろいろな書面、そして履歴が残るチャットで、ミーティングの経緯などを結びつけられる管理アプリです。

 住宅ローンの契約書などもその中には含まれます。不動産の場合、抵当他、いろいろな権利がからみますので、これも重要ポイントです。

 ただ今は、これらのことが一元管理できるという便利さだけです。しかし、家への考え方が変わったら、これが残っていることが一財産になります。それは、中古車がどんな履歴を辿ってきたかで価値が変わるのかと言うことと同じです。

 また設備の取説なども紐付けできますので、まさにマイホームの字引のようなアプリです。

 「ITで家の価値を高める。」ことを追求しているSOUSEI Technology。家を建てる時はもちろん、後付けできるIoTデバイスで今ある家電も使えるというユーザー本位の戦略など、ユニークなビジネスに注目です。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る