日本の家電は基本1年でモデルチェンジされます。このため新モデルが、旧モデルと余り変わらなかった場合、新モデルが出た後、旧モデルの在庫処分が一番の買い時と言えます。しかし、その時は、欲しい型番が売り切れていることがありす。安いことは、安いのですが、買いの時期としてはイマイチだとということです。
では、毎年夏になると話題になるエアコン。猛暑で売れまくりの時などは、7月に買ったのに、設置してもらえたのは8月も終わりなんてことも。では、いつなら安く、工事も早く、そして自分が欲しいと思うラインナップがあるのでしょうか?
価格.comが出している平均単価から、考察してみたいと思います。
夏のボーナス商戦=エアコン
夏のボーナス商戦で一番「確実に」売れるのは「エアコン」です。今、日本のエアコンの所有台数は一世帯当たり3台。「各部屋に1台」が、今の日本のリアルな姿です。まさに「エアコンの夏、日本の夏」です。では、エアコンの半年の価格推移を見てみましょう。
下のグラフは、2018年4月〜10月までのエアコンの価格推移を示したものです。エアコン業界を代表して、エアコン専業メーカーのダイキンのモデルを使わせてもらいました。とは言っても、エアコンの型番は膨大にあります。
このため、木造:6畳用・鉄筋:9畳用という、2台目、3台目としてよく買われる6畳エアコンで、全ラインナップの価格推移をグラフ化しました。
ダイキンのラインナップは、RXシリーズ(以下シリーズ略)、AX、FX、CX、Eの5機種。別枠でSXがあります。RXというのは、CMでもやっている「うるらさ7」のことで、除湿だけでなく、加湿機能すら付いているエアコンの最高峰、何でもありです。そしてEは基本機能だけ。CXは、ベーシック機能にフィルターの自動掃除を加えたモノです。FX、AXは風に特長を持たせ、快適を狙っています。
別枠のSXは「デザイン」と「薄さ」が特長のエアコン。指名買いの多いモデルです。ちょっと毛色が違います。
グラフでは、4月、FX、CXシリーズが、一番高くなっています。最高級であるRXシリーズより高いです。これはこの2機種が春にモデルチェンジしたためです。エアコンは一斉にモデルチェンジしません。順にモデルチェンジをして行きます。
エアコンの価格は導入後、しばらくして値をがくんと下げます。そして、あとは緩やかに値を下げていきます。一週間で数万円下がるのは当たり前ですから、ビビるくらいです。そしてラインナップ順に価格は落ち着きます。問題は、それが何時かです。
それが一番分かりやすいのが、CXシリーズです。6月までと7月以降で、グラフの傾きが違うのがお分かり頂けると思います。