2023年2月6日(月)

前向きに読み解く経済の裏側

2019年9月2日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

経済評論家

1981年 東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の業務に従事。2005年 銀行を退職して久留米大学へ。現職は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は一個人として行うものであるため、肩書きは「経済評論家」とする。

所得代替率の計算をやめたらどうか

 厚生労働省にとっては、所得代替率は重要な数字のようです。資料の中での扱いが大きくなっていますから。

 しかし、高齢者にとっては、年金の金額(インフレ調整後)が重要なのであって、現役に割り負けているか否かは、どうでも良い話です。

 仮に今後、現役の所得が10倍になり、高齢者の年金が2倍になったら、素晴らしいことで、全員ハッピーでしょう。所得代替率が下がったと悲しむ高齢者はほぼ皆無だと思います。

 それならば、所得代替率を計算する事自体を止めればよいでしょう。計算するとしても、脚注に小さく載せておくだけで十分です。

 これを大きく載せることで、「年金が減る(目減りする)」と誤解する人や、ミスリーディングな報道や批判をしたりする人が出てくるのですから。


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