2023年1月30日(月)

前向きに読み解く経済の裏側

2019年9月2日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

経済評論家

1981年 東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関連の業務に従事。2005年 銀行を退職して久留米大学へ。現職は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は一個人として行うものであるため、肩書きは「経済評論家」とする。

年金問題は与野党で争わずに議論を

 年金が仮に減るとしても、政府を批判することは生産的ではありません。誰が総理大臣をやっても、少子高齢化が進む以上は「高齢者の年金を減らす」「現役世代から招集する年金保険料を増やす」「両方やる」しか選択肢がないのですから。

 筆者は、年金が減ることに不満を述べている人には、以下の冗談を言うことにしています。「年金が足りなくなるのは、あなたが長生きをするからですよ。あなたが長生きをしてしまうような薬を開発してしまった医者を恨みなさい」と。冗談ですから真に受けないでいただきたいですが(笑)。

 というわけですので、野党の方々にお願いしたいのは、年金関係で政府を批判するのを避け、是非とも知恵を出し合って数十年後の年金について議論して頂きたいと思います。

 たとえば筆者としては、「元気な人は70歳まで働いて年金保険料を払い、70歳から年金を受け取る」ことを提唱したいと思います。人生100年時代に20歳から60歳ま40年間働いて、その後40年間も年金で暮らそうと考えるのは、虫が良すぎますから。

 野党としては、政府を批判する格好の材料が一つ減ってしまいますが、そこは別の材料を探していただくということで。

 余談ですが、筆者としては、「外国人の単純労働者を受け入れると日本人労働者の不利益になるから、受け入れを止めるべきだ」といった点を是非追求していただきたいと考えています。

 あるいは、「経済をもっと成長させて、現役世代の所得を上げろ」という議論も是非。それによって現役世代の支払う年金保険料が増え、高齢者の年金が減らずに済むのであれば、それは素晴らしいことですから。

 本稿は、以上です。

  
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