Wedge REPORT

2019年9月30日

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中日にいた宣銅烈氏を解任

 KBOの内情に詳しい事情通はこう説明する。

 「東京五輪までチームを率いる予定だった当時の韓国代表監督・宣銅烈(ソン・ドンヨル)氏が昨年10月に兵役免除に該当する代表選手の選考に不透明な点があったと国会議員から指摘され、国会の国政監査で証人として出席。昨年夏にジャカルタ・アジア大会でチームに金メダルをもたらし、兵役義務のある代表メンバーに免除をもたらしたが、それにケチをつけられる形になり、宣氏はブチ切れて辞任した。

 この政治介入については一説によると、日本の中日ドラゴンズでプレーした経験もある宣氏が大の親日家である点を与党側が懸念したとの見方もある。実際、与党内から『宣氏が日本のスパイになってしまうのでは』と根も葉もない妄想を働かせていた声が出ていたほど。いずれにせよ宣氏を降ろす流れを作り上げ、北京五輪でチームを金メダルに導いた金卿文(キム・ギョンムン)監督を現指揮官に据えたのも文政権の圧力。

 とはいえ、宣前監督が辞任に追い込まれた理由は〝表向き〟で兵役免除に関連する事案なので、次のプレミア12で特赦を与えてしまうと問題が再燃してしまう危険性がある。だから文政権はあえて野球韓国代表にエサをチラつかせて気持ちを高ぶらせ、結果が出ても実際は知らぬ存ぜぬを決め込むつもりなのではないか。非常に狡猾です」

 政治とスポーツを一緒くたにしてまでも、反日を貫く文政権の迷走にはどうしても戸惑いを覚えざるを得ない。傘の下に入れられている韓国代表の面々は果たしてどう思っているのだろうか。とにかく稲葉篤紀監督率いる侍ジャパンには、ぜひともライバル国の動向や言動に惑わされることなく自分たちのスタイルを信じて戦ってほしいところだ。

  
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