WEDGE REPORT

2019年10月2日

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私の望み ―― 結末は「韓流ドラマ」らしく

 「記憶喪失」という素材が頻繁に登場する韓流ドラマであるが、結末にもやはりパターンがある。たいていの場合記憶が戻り、過去の記憶と現在の記憶が共存するようになる。そして理由の分からなかった自身の習性や身体的特徴の由来が明らかになったり、過去と現在の記憶を「繋ぐ」ことによってストーリーの中核を担っていた謎が解明され、理不尽な現在の状況についての回答を得る、というのが定番だ。

 私が韓国に期待するのは、「韓流ドラマ」ならば「韓流ドラマ」らしいハッピーエンドを見せてほしい、ということだ。現在だけを頑なに肯定するのではなく、過去にはなぜ旭日旗に対する反発がなかったのか? 日本統治時代を経験した韓国人たちはなぜ60年余りもの間、旭日旗について批判の声をあげなかったのだろうか? 批判の声をあげなかった過去と、現在を「繋いでみる」ことで現在の韓国社会にある「謎」は解けるはずだ。

 そうなれば恐らく、実は旭日旗に対する拒否感は60年ぶりに唐突に思い出した過去ではなく、2010年前後から流行し始めた「新型ウイルス」により現れた「幻想」に過ぎないという事実に行き着くだろう。それにその「新型ウイルス」は偶然感染したのではなく、誰かの悪意によって拡大、拡散したということにも気付くようになるだろう。

 私はこのような話を7、8年前に韓国メディアでも述べたことがあるが、私の力不足のせいかあまり共感を得ることができなかった。しかし、最近になってやっと韓国内でも旭日旗への過剰反応を批判する声が聞こえるようになった。記憶喪失ではなく新型ウイルスであることに気付いた人たちが少しずつ増えてきたのだ。

 近年では日本国内から「韓国がそんなに嫌がっているのだから自制するほうがいいのでは」という「自粛論」も聞こえてくる。主に韓国シンパの知識人や言論からの意見だが、彼らは単に「新型ウイルス」によって発生した幻覚症状を、自分たちが大好きな韓流ドラマ風に演出するため、強引に「記憶喪失症」にしたいだけではないだろうか。しかし、ありがちなそのパターン、もうそろそろ変えてみませんか?

  
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