WEDGE REPORT

2019年10月2日

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東京パラリンピックのメダル

 文在寅が政権について以降、慰安婦合意破棄、徴用工判決、レーダー照射問題など日韓関係の亀裂が徐々に深まりつつあったこの夏、日本政府により戦略物資輸出管理強化の方針が発表されると、お互いへの反感、そして不信感のボルテージは最高潮に達した。

 韓国国民は極端な日本製品不買運動、日本旅行自制キャンペーンといった「日本ボイコット」により日本に打撃を与えていると悦に入っているが、これらの行為は同時に、韓国の旅行会社、LCC等、多くの韓国企業に深刻な打撃を与えている。人員削減、無給休暇の実施などを避けることができず「非常事態宣言」をする企業も1つや2つではない。より深い傷を負っているのはどちらかという問題については意見が割れるところであるが、多かれ少なかれ両国にとってマイナスの影響が出ているという点については誰もが認めるところだろう。

 そうこうしているうちに新たな(?)問題が浮上した。2020年東京パラリンピックのメダルのデザイン対する韓国側からのクレームだ。メダルのデザインが日本バッシングの常連、「旭日旗」と類似しているという。しかも今回は単純な非難声明だけにとどまらず、国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に異議を申し立てるなど、祝宴に水を差すような行為に出た。

 韓国は太平洋戦争において軍旗として使用されていた旭日旗は国粋主義の象徴だと主張し、日本は太平洋戦争以前から大漁旗など様々な場面で使われてきた日本固有のモチーフの中の一つであり、韓国以外にはどの国からもクレームは上がっていないという点を指摘し、韓国の過剰反応に対し不快感を表している。このパターンはここ数年治まったかと思えば爆発する、日韓葛藤の「お約束」となっているのだが、私にはこれが一つの「韓流ドラマ」のように思えてならない。

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