開業獣医師の中にはこの風潮を懸念し、注意を促す方も居るのですが、多くの事故は飼い主の不注意で起きており、後をたたないのが現状だそうです。
「ペットフード」の定義とは?
では、「ペットフード」とは、そもそもどういうものを指すのでしょうか。
一般社団法人 ペットフード協会によると、ペットフードの定義は以下のようになります。
「ペットの飼育の際には、ペットの適正な発育と健康維持・増進のために必要な栄養素をペットへ毎日食物補給する必要があります。 また、ペットは飼い主から食物を与えられなければ、適切な日常の食物摂取ができない生き物です。その為に考え出され、安心・安全に製造・流通・小売されているのがペットフードです」
「ペットフードとは、穀類、デンプン類、糟糠類、糖類、……(中略)アミノ酸類、その他の添加物などを原材料とし、混合機、蒸煮機、…(中略)冷凍機などを使用して製造したもの、または天日干しなど簡易な方法により製造したもので、…(中略)なお、ペットとは、愛玩飼育動物である犬・猫・小動物・鳥・両生類・爬虫類・魚類までを言い、そのためのペットフード(主食)、トリーツ(おやつ)、 動物用栄養補助食品(サプリメント)及び飲料(水だけでなく、水に栄養物質や嗜好性物質が加えられたもの)となります」(http://www.petfood.or.jp/knowledge/definition/index.html)
つまり、ペットと呼ばれる愛玩動物を飼育するために、その食性を考慮して製造された飼料を総称してペットフードと呼んでおり、用途によって主食・おやつ・サプリメント・飲料と呼び分けています。
食事は生きるための行為です。野生の世界では、季節に合わせて草や木の実を探したり、狩りをしたりしながら食べるという行為をしている動物たち。言わばそんな動物を、人間が気軽に育てるために扱いやすく作られた商材がペットフードなのです。
ペット業界では生体販売が主軸と考えられています。生体が売れて、育てるためのフードやグッズが伴って売れるということです。国内で現状1200万頭飼育されている犬に対して、フードの利用率は飼育世帯の8割にも及び、その市場は未だに揺らがないものとなっています。(http://www.petfood.or.jp/data/chart2006/20.html)
ペットフードビジネスの光と闇
さて、ビジネスとしてのペットフードの先行きは…そんなに暗いものではないように思えます。