ビニール全廃へは課題山積み
もっとも、現実的な課題はまだまだ山積みだ。
筆者はスーパーでもらうビニール袋をゴミ袋として再利用してきたので、今後はゴミ専用のビニール袋は購入せざるを得ないことになる。結局、ビニール袋の使用を全否定はできない。だが再利用できないタイプの小さなビニール袋など、ゴミを減らす法案には大賛成だ。
もちろん長期的に考えれば、将来ビニールやプラスチックに取って代わる、自然に還元される実用的な材料の開発が、現代の全人類の最大の課題である。現在出回っているBiodegradable(生物分解性)のビニール袋は使用中の耐久性などにおいて、まだまだ問題が多い。使用中は丈夫で、時間がたてば無害に自然に還元されるという虫の良い条件を満たす材質が、今切実に求められている。
それまではニューヨークに来る際には、男性も女性も必ずエコバッグを忘れずに持参していただきたい。
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