トランプ大統領は4大スポーツ首脳と会談
ただ前出のJクラブ関係者は「我々は何もすき好んでリストラなど強行させたくないし、できれば避けたい」と前置きした上でプロスポーツ界の総意として、多くの国民から新型コロナウイルス対策で後手に回っていると批判される政府に対して厳しい注文をつけた。
「未だに全世帯にマスク2枚を届けることしか方針を示せていない内閣にこれ以上の注文をつけるのは難しいのかもしれない。でも自粛要請ばかりを強いておきながら、余りにもフォローがなさ過ぎます。具体的な救済措置を示せなければ〝お客さんを入れたイベントや試合はやるな。でも、その後のことは潰れようが知ったことではない〟と言われているようなもの。
何のために税金を集めているのでしょうか。事実、世界中から笑われ、多くの国民が失望するのもこれでは無理もありません。すべてにおいて絶賛するとまでは言わないですが、まだ米国のトランプ政権のほうがプロスポーツ界の行く末を案じてくれていると思います」
米国のドナルド・トランプ大統領は4日、NBAやMLB、NHL、NFLの北米4大スポーツ団体のコミッショナーに加え、サッカー、ゴルフ、モータースポーツ、格闘技、競馬など8団体のオーナーや幹部と電話会談の場を持った。我が国のトップは一体、何をしているのだろうか――。今そこに迫る危機に直面し、日本の2大スポーツもそんな絶望的な思いにさいなまれながら大リストラ断行の〝氷河期〟へと突入せざるを得なくなっている。
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