2022年12月5日(月)

From LA

2020年4月19日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

実際の数値がどれほどになるのかはまだ不明だが

 ただ、これまでも言われてきたように、検査の実施がドイツや韓国のように広範囲に行われていないため、実際の感染者は発表よりも遥かに多い、という仮説を今回の抗体検査は裏付けたことになる。実際の数値がどれほどになるのかはまだ不明だが、一般的に言われていた10倍よりかなり多いのは確実のようだ。

 米国の感染の中心地であるニューヨーク市では、小児科医のダイアン・ヘス氏がCBSテレビのインタビューに答え、「子供の80%は感染していると思う」という衝撃の意見を述べた。子供を検査することは稀で、恐らくは子供の8~9割は無症状と考えられる、というのだ。これは実際の子供の死亡率は0.5%を遥かに下回る、というグッドニュースである反面、多くの子供が知らないうちに家族などに感染を広げている、というバッドニュースでもある、と同医師は指摘している。

 国民のすべてを検査しない限り、実際の感染者数、そのうちの重症化率、死亡率は明らかになることはないだろう。しかし抗体検査の結果からも、かなりの人が感染拡大が起きる前からすでに感染し、無症状あるいは軽症のまま感染を広げていたことが明らかになりつつある。日本はこのままで大丈夫なのか。

  
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