Wedge REPORT

2020年5月11日

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とにかく日本よりも早く開幕に

 「野球とサッカーの国内プロリーグを一刻も早く開幕させることこそ国民の士気向上につながる。コロナショックと向き合う中、文大統領は側近や経済アナリストの有識者たちから助言を受け、そのように結論付けていた。ここでも彼の強固な礎(いしずえ)となっていたのが、やはり意固地なまでの反日感情です。

 KBO、大韓サッカー協会の幹部にも『とにかく日本よりも早く開幕に漕ぎつけ、国民の士気を上げるべく猛奮起してほしい』と政府関係者を通じて異例のアピールを行ったと聞く。両リーグにはそれぞれ2億ウォン(2000万円)ずつ軍資金も提供されたとの話まで漏れ伝わっている。もちろんKBOと大韓サッカー協会も政府及び行政からのゴーサインがなければ、ここまでの早期開幕には容易に踏み切れない。

 そう考えれば国のトップである文大統領のお墨付きが得られたからこそ、ここまでのスピード開幕につながったという経緯には合点がいく。ちなみに結果としてKBOと大韓サッカー協会は世界的にも早い開幕を迎えたことで米ESPNなど海外放送局と試合中継の契約を結び、放映権料が入っただけでなくグローバルな形でのPRにも成功。だからKBO、大韓サッカー協会ともに幹部たちが今や〝文シンパ〟ですっかり染まっている。

 文政権はお抱えの経済アナリストのアドバイスによって、プロスポーツの経営サイドが喜ぶようなシナリオもあらかじめ想定していたのだろう。つまりは『世界標準』とする自国のコロナ対策をさらに軌道に乗せるため、密かにプロスポーツの開幕をも政治利用していたということ。現在推し進めている『生活防疫』とともに国民にはコロナ対策で〝我々こそが日本よりも遥か上を行っている〟ことを暗に示して反日感情を煽り、一致団結を図っている」

 果たして韓国は、その思惑通りにコロナ対策を「世界標準」と出来るのだろうか。

  
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