ショーゼンさんの 川柳いろは教室

2012年6月20日

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杉山昌善 (すぎやま・しょうぜん)

1943年生まれ。川柳は川柳作家・時実新子氏に師事、テレビ・雑誌などさまざまな媒体で選者を務めるほか、都内を中心に川柳教室などを開く。著書に『今日から始める現代川柳入門』、『60歳からの新しい川柳』(実 業之日本社)ほか。

「ひととき旅川柳」コーナー
東海道・山陽新幹線グリーン車に搭載されている旅情報誌「ひととき」では、ショーゼンさんが選者をつとめる「ひととき旅川柳」を募集しています。
入選句は「ひととき」のほか、このウェブ連載の場でも発表していきます。

7月号 入選句発表

 今月は夏のボーナス拡大版。いつも通りの「天地人」3句のほか、入選3句も選びました。

  亡き母の少し後行く花見かな   滝川節子さん(愛知県・62歳)
〔選 評〕
「少し後行く」から、「母さん、ここの桜好きだったわね」そんな言葉が聞こえてきます。亡くなった母へ、深い想いの一句です。

  息つなぎ逢いにきました山桜  田村ひろ子さん(兵庫県・68歳)
選 評花よりほかに知る人もなし…山深く、ひっそりと咲く「山桜」に逢いにきました。「息つなぎ」に、孤高の「山桜」に対する愛おしさが。

  通過待つ停車も楽し八分咲き     後藤裕子さん(愛知県・59歳)
選 評急行列車の通過待ちです。車窓の桜が「ゆっくり行きましょうよ」と、作者に語りかけます。「八分咲き」が秀逸。

入選  
 夜桜の下ででっかい夢を食む  平井美智子さん(大阪府・64歳)
 はかなさを隠して花も人に舞う  梅鉢草さん(神奈川県・61歳)
 つぼみから散り終わりまで花見酒  雨森茂喜さん(大阪府・71歳)
〔総「花見」。なんの「花」でもよいのですが、固有名詞以外の「花」は、「桜」とみるのが一般的です。奈良時代、和歌で「花」といえば「梅」でした。しかし、瞬時に「満開」となり、一斉に「花吹雪」となって散る「桜」。時代とともに「梅」に代わり、詩歌の上で日本を象徴する「花」となったのも頷けます。
 

次号のお題は「月夜」

次号のお題は「月夜」です。5・7・5の17音字でお詠みください。

 お題  : 「月夜」
締切 :2012年7月20日(メールは当日中、はがきは当日消印有効)

入選句は2012年10月号(9/20発行)の読者コーナーで発表の予定です。応募はオリジナル作品に限ります。入選者には東京・浅草「ふじ屋」の「染め絵手ぬぐい」(写真)またはクオカードを差し上げます。下記宛先までふるってご応募 ください!

宛先
【ハガキ】
株式会社ウェッジ ひととき編集部 
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町一丁目3番地1 
NBF小川町ビルディング3階
【メール】
tabisenryu●wedge.co.jp
(●部分を@に変えてください)

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