使えない上司・使えない部下

2020年6月27日

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「使える」人は、変化に柔軟に対応できる人

 「使える、使えない」といった言葉は、よく聞きます。特にクライアントに多いです。たとえば、ある会社の課長が部下のことを「あいつは使えない」と言います。ほかの会社では部下の側が、上司を「使えない」と愚痴をこぼす場合があります。このような場合は「使える、使えない」の基準は相対的なものであり、客観化されたものではないように思います。課長が部下のことを「この4月に入った新人は使えない」と言っているならば、新人も同じように感じているかもしれませんね。

 「使える、使えない」の基準に絶対的なものがある場合もあります。たとえば、プロジェクトメンバーの中でも、貢献する人とそうでない人がいます。通常、プロジェクトは互いのメンバーが利害関係で一致しているものです。ところが、自分のことだけを考え、既得権にしがみつき、協力しようとしない人もいます。

 こういう人は「使えない」と私は思っているのです。

 「使える」人は、変化に柔軟に対応できる人です。会社員の中には、所属する会社や部署のフレームワークでしか、物事を考えることができない人がいます。思考パターンが固定化されてしまっているように思います。脳も臓器の一種ですから、「生活習慣脳」と言えるのかもしれません。たとえば、在宅勤務が普及しても、会社に出社しないと心が落ち着かないと感じるような人です。

 あるいは、マイナス表現を繰り返す人もいます。「うちの会社はもう、終わっています」と言い続け、その職場に5年程残り、退職したようです。前向きな、建設的な批判ならばわからないでもないのですが、ただ「終わっている」と愚痴をこばし続けるのは問題があります。仕事だけでなく、人間関係にもゆきづまるでしょうね。

 だからこそ、転職や独立などの相談を受けると、お答えしています。「あなたは、この厳しいビジネスジャングルで生きていく力が本当にありますか?」

  
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