使えない上司・使えない部下

2020年6月20日

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イエスマンしか、この店では使いません

 今回は元プロボクサーで、ラーメン店「気合いのラーメン つぼ」(JR兵庫駅から徒歩8分)を営む坪井将誉さん(47歳)を取材した。

 坪井さんは中学生の時にボクシングジムに入門し、練習生になる。高校卒業後、1993年に千里馬神戸ジムからプロデビュー。2000年4月の試合を最後に引退した。ライトフライ級など4階級での戦績は、3勝(2KО)13敗1分け。  

 引退後、しばらくは訪問販売などの仕事をしていたが、ラーメンの有名店で修業後、2007年から「気合いのラーメン つぼ」の経営を始めた。2015年からは、「ラーメン☆TSUBO」のリングネームで、立ち技系プロ格闘技の大会に出場している。168センチ、58キロ。

 坪井さんにとっての「使えない上司、使えない部下」とは…。

「気合いのラーメン つぼ」

逆らう人や意見を言う人はいらない

 引退後は、本当にやりたいことをして生きていきたいと思うようになったのです。小さな頃からラーメンを食べるのが好きだったから、店の経営を始めて開店から14年目になります。

 最近はお客さんが減って、めちゃめちゃヒマになりました。(コロナウィルスの感染拡大で飲食店の経営を)自粛するように求められたから、一気に来なくなった。以前は多い日は100人ぐらいで、今は70∼80人程。多少盛り返しつつあるけど、夜のお客さんが大幅に減ったから、なかなか元に戻らない。これだけ減り、期間が長くなると、家賃や社員(1人)の給与を払うのが苦しい。それで「持ち帰りラーメン」をはじめました。

 いちばん人気のあるメニューは、カレーラーメン(780円)と塩バターラーメン(770円)。麺も汁も、たっぷりと時間をかけた手作りです。味には自信があります。通常、営業は午前11時から午後2時までで、夕方の6時から深夜3時まで。閉店後、翌日の仕込みをして店を出るのは朝6時ぐらい。睡眠は、3∼4時間で、少ないのかな。

 午後2時から夕方の5時ごろまでに、ほとんど毎日、トレーニングで30分程走ります。両手に1キロのダンベルを持って、馬力をつけるようにしている。走るのは好きで、今も10キロは軽く走れます。フルマランで完走することもできます。走った後、週5日(月∼金)はジムに通い、スパーリングの練習を1時間半から2時間くらい。午後6時からの開店から閉店までは椅子に座りません。そのまま寝てしまうから…。疲れることはないですよ。親に丈夫な体に産んでもらったから。母親が、店を手伝ってくれているんです。

 社員として雇っているのは、40歳くらいの男がひとりと母親。男のほうは、使いやすいです…。もう、7年間、一生懸命に働いてくれる。「働かせてください」と向こうから来てくれた。自分をいつも立ててくれます。イエスマンしか、この店では使いません。イエスマンこそが、使える人。「イエスマンばかりでは、ダメになる」といったことを言う人がいるのは知っています。

 だけど、お客さんに来てもらって14年間成り立ってきました。自分が作るラーメンを気に入ってくださるんだと思います。それに応えるためにも、自分が作り続けることが大切。責任もって、店を経営したい。お客さんの期待に応えたいし、感謝しているから、逆らう人や意見を言う人はいらない。

 店名「気合いのラーメン つぼ」のつぼは坪井を意味しています。自分の思うように経営していきます。以前、面接で初対面でありながら、突然、店について意見を言い、けなす人がいました。そんなのは雇いませんよ…。お客さんにも失礼。7年間一生懸命働いてくれる今の社員でも言わないのに。

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