何が起きても不思議ではない
「来年には省エネで静かなエアコンを作るかも知れない」
注文された車を作るだけで精一杯、しかもこのところそのタッチパネルスクリーンやサスペンションなどでリコール対象の調査まで行われ、品質面での不安も囁かれるテスラにそんな余裕はない、という見方もあるだろう。しかしマスク氏は突然「来年には省エネで静かなエアコンを作るかも知れない」と言い出すなど、次に何が起きるのかわからないのがテスラという会社だ。
しかもこれまで帽子、火炎放射器、テキーラなど奇抜な商品を突然販売し、それらは価格が高くとも飛ぶように売れた。もしマスク氏が「テスラコンソールを新たなゲーム機として売り出す」と発表すれば、少なくとも初期出荷分は完売となる可能性が高い。そして自社のソフトウェア開発力を生かして自社でゲーム開発を始めれば、新たな資金源に成長するかもしれない。
ゲームコンソール単体でなくとも、パワーウォールと連携したホームセキュリティやモニター付きホームスピーカーのようなもので、IoTを使ったエアコンの温度設定や家のロックや照明コントロールなどができ、かつゲームも楽しめる、といったものが開発されるかもしれない。最早あらゆる業界がテスラの動きに脅威を感じる時代が来ている、と言える。
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