2024年7月27日(土)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2020年12月8日

いつ出馬宣言をするのか?

 おそらくトランプ大統領は、恩赦と出馬の双方を達成できる可能性を探っています。自己恩赦は他力本願はでなく、しかもシンプルな点が、トランプ氏には魅力的に映っているのでしょう。同氏は自己恩赦を選択しても、24年の大統領選に出馬できると計算しているのかもしれません。

 米政治メディア「ポリティコ」とモーニング・コンサルトによる共同世論調査(20年11月21~23日実施)によれば、「2024年の共和党大統領候補指名争いが今日行われたら、誰に投票しますか」という質問に対して、53%がトランプ大統領と回答しました。2位は12%のマイク・ペンス氏で、トランプ氏が41ポイントも引き離しました。

 ちなみに、3位は8%のドナルド・トランプ・ジュニア氏でした。筆者はこれまでに中西部ミシガン州及び東部ペンシルべニア州などで開催されたトランプ集会に参加してきました。集会でジュニア氏が登壇すると、トランプ支持者は「2024年の大統領選に出馬しろ」と熱狂的に連呼します。

 となると、トランプ大統領には自分が出馬しない場合、長男のジュニア氏に全てを託して、恩赦を出してもらうという選択肢があります。

 仮にトランプ大統領が出馬する場合、一体いつ出馬宣言を行うのでしょうか。言うまでもなく、トランプ氏はメディアの注目を最も集める日を出馬宣言に当てる公算が高いです。となると、バイデン氏の大統領就任式が候補に含まれているはずです。

  
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