振り返ってみると、ベトナム戦の前は、東南アジア諸国は、いずれは共産主義勢力に席捲される運命と考えていました。それが、1965年の北爆と海兵隊のダナン上陸、その年のインドネシアにおける9.30以降、初めて東南アジアの指導者たちは反共を口にする元気が出たのです。それが現在に至る東南アジアの繁栄の始まりとなっています。
こうした歴史的教訓からも分かるように、米国は、東南アジアでは、その介入が間接的に及ぼす効果を認識する必要があり、早急に結果を得ようと期待すべきではなく、忍耐強く「アジア復帰」の政策を続けなければなりません。
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