命を考えるイベントで…
人間の社会では、他の生き物の命の経過を見てその存在価値を認識するのが一般的です。
それが身近なペットや家族である場合、特に強く命を感じ、考えるためのきっかけであり通過点となるのだと思います。しかし、こういったイベントに参加してみると、普段はあまり気にしていないところにも命が関与している現実に気付く場面も多くあります。
例えば食料。我々人間は他の命の犠牲の上に自らの命を維持しています。農作物や家畜、水産品など全ては命あるものを利用していることに改めて気付かされます。家畜に対しても適正な飼育をしていない場合法のもとに罰せられる国があります。
例えば衣料品や医薬品。直接的な利用もありますが、実験動物など、間接的に関わっている命も存在している事実に気付く場面もあるでしょう。苦痛を与える間接的な命の利用を禁止している国が増えています。
例えばペット。心無い繁殖者の施設で繰り広げられる無機的な商品の生産現場。行き場を失い行政に持ち込まれた元・家族の最後の時間。写真などの展示物からは、彼らの心の叫びが聞こえてくるようです。
人によっては現実を知ることで自らの価値観との葛藤からライフスタイルをも変えてしまう場合があるようです。
現実を知ることがその人にとって良いのか悪いのかは判断できませんが、より多くの人間が知ること・冷静に確認し判断・認識することによって変わる世界もあるのだと思います。
あくまでも感情的にではなく、冷静な判断と行動が社会を変えるために必要だと考えます。
動物の愛護は業界の根本
“動物の命は大切、かけがえのないもの”
この考え方を牽引してきたのは、実はペット業界です。