2024年6月17日(月)

From LA

2021年5月13日

接種圧力が強まるとかえってワクチン離れが進んでしまう

 しかしこれでワクチン接種が進むか、と言うと疑問だ。米国には接種疲れ、とでもいう現象が起きているためだ。ないときは待ち焦がれたワクチンだが、あまりにも政府からの接種圧力が強まるとかえってワクチン離れが進んでしまう、という状況だ。

 1日の感染者数は1月8日に過去最高の30万人を超え、その後急激に減少したものの5月11日の時点でまだ3万4000人以上。医療崩壊だと大騒ぎしている日本より遥かに多い。それでも多くの州が経済再開を目指している。10分の1近くになった、とはいえコロナが落ち着いたとは言えない。

 また国としてはワクチン接種済みを証明するカードをパスポート的に使う方法を進めているが、これにも反発がある。例えば感染者が増加傾向にあるフロリダ州ではクルーズ船の乗客に対し、証明書の提示による無条件の上陸を拒んでいるが、これに対しクルーズ船の運営会社がフロリダ寄港を中止する、と通告するなど、ワクチンパスポートを巡る意見も統一していないのが現状だ。

 果たしてバイデン大統領の目標は達成されるのか。またワクチン接種6割程度でも集団免疫は成立し得るのか。今の米国の姿は半年後の日本の姿なのかもしれない。

  
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