2024年11月24日(日)

Wedge REPORT

2021年7月3日

注目はパターンオーダー

 市場全体のボリュームが減少していくなか、スーツ事業者が注力するのが「パターンオーダー」だ。これまでの既製品スーツでは、ドロップ(スリムなYA体から恰幅良いB体まで)、身長、さらには素材とデザインのバリエーションを用意すると、大まかに言って4000着程度を用意する必要があったが、ボリュームが減少していくなかで、それができなくなって来たからだ。

 採寸から生産までオンラインで繋ぐデジタル生産のパターンオーダーだと、納期が1週間程度と既製品をお直しするのと大差なく、在庫ロスが無い分、価格も割安になる。

 オーダーとは言っても、短納期、低価格でないと支持されないというわけだ。業界を取り巻く環境は厳しいままだが、今後どのような生存戦略がとられるのか、引き続き、注視したい。

  
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