今後、社員の家族を招いたファミリーデーを行う予定といい、当日に出す「キッズプレート」を今から試作中だ。試作中のプレートを見せてもらうと、スライム型のバターライスや、チョコボの顔をしたゆで玉子が並んでいる。大人でも思わず笑顔になってしまう出来栄えだった。
男性にも好評なデリプレートの秘密は?
10月のオープンから約2カ月。長命さんら厨房スタッフは、社員のニーズに応える取り組みを絶えず考え続けている。
ランチメニューと夜のメニューの間に軽食として「ドリア」(400円)を用意したのは、「小腹が空いた」ときに応えるため。パンは1日に5、6回焼き、どの時間帯にも焼きたてパンを食べられるようにしている。片手で食べられるホットッドックやサンドイッチのほか「さくっとメロンパン」(140円)、「チョコバナナプルンダー」(200円)などの菓子パンも用意。外国人の社員も少なくないため、ドリンクコーナーにはドクターペッパーやレモネードなど、輸入物も豊富だ。さらにはソフトクリーム(130円)まで販売されている。
メインであるランチメニューは、400~500円。主菜を2品の中から1品、副菜を6品の中から3品選び、これにライスとスープがつく。例えば11月21日のメニュー表では、主菜は「海鮮とブロッコリーの塩炒め」「洋食屋さんの海老カツ」、副菜は「オクラのポン酢マリネ」「豆腐とザーサイの和え物」「ホット揚げ餃子」など。デリプレートのほかに、毎日麺類とカレーなどの丼ものも1種類ずつ用意している。
社員は男性の方が多く、年齢層では30~34歳が最も多いという同社。一般的に、若い男性は「カフェ飯」とも言われるデリプレートでは「物足りない」という話も聞くが、今のところそういった声は届いていない。
「噛み応えを残したままカロリーは抑えるため、野菜は蒸し調理することが多いです。副菜は野菜中心、主菜はお腹にたまるものを意識して揃えているので、ちゃんとボリュームを感じられるはず。オープン当時は人気がなかった魚のメニューも次第に選ばれるようになりました。魚でもお腹がいっぱいになるって男性にもわかってもらえたのでは」(料理長を務める渡邊雄二さん)