■社員を育てるのはお客様のため
人事部人財革新グループ 一柳若菜 グループ長
新人研修を除くと、新任管理職などに対する階層別研修がありますが、そのほかに大量採用時期に入社した社員向けや、早期管理職研修なども必要ではないかと、考えています。研修を硬直的ではなく、必要なものは柔軟な発想で取り入れていくことを重視していきたい。もちろん新しいことを始めるのは、多くの面で困難なことがあります。
一気に多くを取り入れていくのではなく、今年は何が必要なのか、何が求められているのか時代の流れも勘案しながら、必ず成果に結びつく研修を実施していきたい。そこには不要なものは取り去る考え方も大事だと思います。人財育成も選択と集中です。去年やったことの繰り返しではなく、常に新しいことを取り入れる考え方を忘れてはいけません。
個人的に課題だと感じているのは、新入社員たちの考え方を理解するように心がけること。ゆとり世代で育った若者たちの中には、とても私たちの常識では考えられないことをする場合があります。それを上から目線で叱り、矯正させるようなことは避けるべきでしょう。全面否定するのではなく、まず私自身が彼らの考え方に近づけていく努力をしていかなければいけないと思います。
そのための方法論がなかなか思いつかないのですが、コミュニケーションを活発化させることから始めています。すべての社員が常識をわきまえ、保険知識を身に着けること。お客様の立場で行動できるようにするための研修です。社員を育てるのは、会社発展のためですが、むしろ私たちを支えていただくお客様のためでもあると考えています。
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