ドイツを批判する声も
大西洋の対岸の米国では、ドイツを批判する声が大きい。ワシントンポスト紙の1月1日付け社説は「Germany is closing its last nuclear plants. What a mistake.(ドイツはその最後の原発を閉鎖しようとしている。なんと言う過ちか」とドイツを厳しく批判している。同社説は、原発を推進しているフランスの一人当たりの温暖化ガスの排出はドイツの一人当たり排出の半分であることを指摘するとともに、ドイツの政策はロシアにガスを頼るという地政学的に問題がある状況につながっていると批判している。
この原発の是非についての議論は、日本としても関心を持って見ていくべき問題である。カーボンゼロの達成のためには、原発を活用せざるを得ないことに諸国が気付くのは、早ければ早いほどよい。