いつ中間層は効果の実感を得るのか?
バイデン大統領は大型歳出法案の中味を分割して、法案成立を目指す新戦略を打つといわれている。例えば、大型歳出法案から3、4歳児を対象にした幼児教育無償化の項目を切り離して、育児支援の法案を成立させる戦略だ。
つまり「大きな成果」を狙うのではなく、「小さな成果」を積み重ねていくという新たな戦略である。ただし、これから大型歳出法案を分割して連邦議会で審議を行い、たとえ成立したとしても、中間層が11月8日の中間選挙までに法案がもたらすメリットを実感できるのかは疑問だ。中間選挙までに間に合わない可能性が高い。
仮にそうであるならば、中間層が分割した法案における効果の実感を得るのは24年の大統領選挙になるだろう。