2022年8月9日(火)

オトナの教養 週末の一冊

2013年2月8日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

――ではイギリスの自転車政策の特徴というのは?

秋山氏:1996年には国家自転車戦略が発表され、それをもとにしたフレームワークがあります。実際の施行に当たっては、試行錯誤があったり、また地域によっては躓いたりしているところもあるようですが、2000年頃から本格化してきました。

――先ほどロンドンでの背景についてはお聞きしましたが、具体的にはどういう政策が行われているのでしょうか?

秋山氏:具体的には3つあります。ひとつは車を減らすために渋滞税の導入。もうひとつはサイクル・スーパーハイウェイ(CS)という自転車専用レーン、そしてシェア・サイクルのボリス・バイクです。

――実際にロンドンでCSとボリス・バイクを利用されたそうですが、どうでしたか?

秋山氏:ボリス・バイクは2度利用しました。旅行客として利用すると、使い方を理解するのに時間がかかります。たとえば、海外で自動販売機のどこのボタンを押せばいいのかわからないのと同じで、まずボリス・バイクの利用登録に戸惑います。

 また、日本では自転車に乗って買い物へ行くときに、お店の前に停めることが多いですよね。しかし、ボリス・バイクは鍵が付いていないので、お店の前に停めることができません。目的地から若干離れた自転車を貸すドッキング・ステーションに止めなければならない。そうするとバスの停留所で降りるように、目的地まで歩かなければならないのです。この辺は日本の感覚でボリス・バイクを利用しようとすると少し面倒かもしれません。

 さらに、目的地付近のドッキング・ステーションへ停めようとしても、そこが満杯だと近隣の他のドッキング・ステーションを探さなければなりません。そして少し離れたドッキング・ステーションから目的地まで歩かないといけない。スマートフォンを持っていれば、どこのドッキング・ステーションが空いているかわかるそうですが、観光客や部外者だとそうはいきません。その辺は無人ポートの限界なのかなとも思いました。

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