2022年8月18日(木)

オトナの教養 週末の一冊

2013年2月8日

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本多カツヒロ (ほんだ・かつひろ)

ライター

1977年横浜生まれ。2009年よりフリーランスライターとして活動。政治、経済から社会問題まで幅広くカバーし、主に研究者や学者などのインタビュー記事を執筆。現在、日刊サイゾーなどに執筆中。ブログ:http://golazo-sala.cocolog-nifty.com/pinga/

――イギリスの自転車政策を参考に日本にも取り入れられる点はありますか?

秋山氏:まず自転車をどう扱い、位置付けていくのかというグランドデザインを国なり、自治体なりがきちんと決めることが必要です。具体的には、自転車レーンをつくるのが一番良いのではないでしょうか。

 というのも、オランダやドイツでは自転車専用道をつくり、自転車だけが走る空間を物理的に分離しているそうなのですが、それでは多額のお金が掛かってしまう。それより自転車レーンをつくり、そこが自転車が走る空間であることを車や歩行者とシェアしていく方が、自転車を確実に浸透させることができるのではないでしょうか。日本は道が狭いですから、いまある限られたスペースを、自転車や自動車といった複数の交通機関でいかにシェアしていくかを考えなければなりません。

――これから暖かくなるに連れ、自転車通勤を始めてみようと考えている読者の方もいると思います。アドバイスがあればお願いします。

秋山氏:まず自宅から会社までの距離が15キロ圏内ならば、休みの日にいま所有している自転車、ママチャリでも構いませんので、それで一度どんなものか体験してみるのがいいと思います。そうすると意外と簡単に行けることに気付くのではないでしょうか。私も最初はそのようにしました。

 また、毎日自転車通勤をしようと思わないで、週に2~3回を目安に考えたほうがいいですね。毎日通勤しようと考えると、それが逆にストレスになりかねませんから。

 見た目から入っても悪くないのではとも思います。会社に(自転車の)ヘルメット持参で来れば、女性社員のみならず男性社員からも環境に配慮していると一目置かれるのではないでしょうか(笑)。それが自転車通勤を続けるモチベーションになるのであれば悪くないと思います。

秋山岳志(あきやま・たけし)
1963年生まれ。フリーライター。早稲田大学商学部卒業。英国ブラッドフォード大学大学院修了。水路、鉄道、自転車など「交通と社会」をテーマに取材・執筆活動を行なう。著書に『機関車トーマスと英国鉄道遺産』(集英社新書)、『英国運河の旅』(彩流社)、『英国「乗物遺産」探訪』(千早書房)など。

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