2人〝家族〟の行方は?
一方、咲子が一度はつき合った形の松岡一(濱)は、ふたりの推しが解散したのではなく、休止したように「咲子は俺の女だ」と言い放つ。彼女のあとをつけて、羽と買い物帰りのふたりを問い詰める。
「一緒に暮らしていれば、カップルじゃないのか」
羽はいう。「あなたは、愛のないセックスは認めても、セックスのない愛は認めないのか?」
玄関に続く石段で、羽と松岡はもつれあい、羽は石段を落ちようとする松岡を助けようとして、自分が転げ落ちて、右手を骨折し、腰をしたたかに打って、救急車で病院に運ばれることになってしまった。
病院の治療を終えた、羽につきそうようにやってきた、松岡は突然「俺もこの家に住む」と言い出す。羽にけがを負わした責任として、腰を打って自由に動けない、彼を補助したいというのだった。
ソファに疲れて眠ってしまった羽のそばで、松岡は咲子にいう。
「セックスがなくてもいい、一緒にいられれば。お前といると調子がいいんだ。俺じゃあ、ダメなのか?」
第5回は、北京冬季五輪閉幕式のあとの2月21日(月)が再開である。19日(土)のイッキ観をお勧めしたい。