2024年7月16日(火)

WEDGE SPECIAL OPINION

2022年2月20日

 もしこのような形で中国が台湾に軍事侵攻した場合、台湾から約110㌔メートルしか離れていない与那国島をはじめ、日本列島でいったい何が起こるのだろうか。危機管理の鉄則は、「もしも」の場合を想定し備えを怠らないことである。何に備えておくべきか考察したい。

米軍はいかに体制を整えるのか

 中国の台湾侵攻作戦成功のカギは、台湾島に対する米軍との戦力集中競争にある。米軍がはるか太平洋を越えて参戦してくるのに対し、中国は百数十㌔メートルの台湾海峡を渡ればいい。地の利を生かし、米軍が来援する前に急襲的に侵攻して傀儡政権を成立させ、政治決着に持ち込めれば勝ちだ。

 対する米軍は、……

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Wedge 2022年3月号より
魚も漁師も消えゆく日本
魚も漁師も消えゆく日本

四方を海に囲まれ、好漁場にも恵まれた日本。かつては、世界に冠たる水産大国だった。しかし日本の食卓を彩った魚は不漁が相次いでいる。魚の資源量が減少し続けているからだ。2020年12月、70年ぶりに漁業法が改正され、日本の漁業は「持続可能」を目指すべく舵を切ったかに見える。だが、日本の海が抱える問題は多い。突破口はあるのか


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