2024年4月15日(月)

バイデンのアメリカ

2022年3月7日

 結局、ロシアがプーチン大統領指揮の下、今後数週間、あるいは数カ月後に、首都キエフほか主要都市を制圧、傀儡政権樹立にこぎつけたとしても、それで今回の戦いが終わるわけではない。それどころか、プーチン大統領は国内外に手に負えないほどの多くの敵を作り出し、自縄自縛に追い込まれていくシナリオも見えてくる。

「第三次世界大戦」という恐れも

 ただ、西側同盟諸国側にとっても、ウクライナ国外に「亡命政権」の樹立に成功したとしても、難題がないわけではない。

 それは、ウクライナ戦争の東欧諸国への戦線拡大だ。

 もし、ポーランドかルーマニア国内にウクライナの「亡命政権」が出現し、そこからウクライナ国内のレジスタンス運動を指揮することになった場合、プーチン政権は「亡命政権」受け入れ国に対しても、〝報復攻撃〟を仕掛けてくる可能性は十分ある。

 その場合、米欧諸国がどう対応するかが、最大の問題となってくる。なぜなら、ポーランドもルーマニアも、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であり、いわば同盟国である。NATO条約では、加盟国1国に対する敵対国からの攻撃に対しては、集団で対応することが明記されている。

 防衛義務に従って、もし、NATO諸国が応戦することになった場合、それはまさに、第三次世界大戦への導火線になりかねない。 

 いずれにしても、日本を含め世界各国は、今回のロシアによるウクライナ戦争が当初の予期以上に長期におよび、かつ近隣諸国への戦火拡大の危険もあることを覚悟しておく必要があるだろう。

   
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