Wedge SPECIAL REPORT

2022年3月15日

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鶴岡路人 (つるおか・みちと)

慶應義塾大学総合政策学部准教授

1975年生まれ。98年慶應義塾大学法学部を卒業。ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得。防衛省防衛研究所主任研究官などを経て現職。東京財団政策研究所主任研究員を兼務。著書に『EU離脱』(ちくま新書)。

「Wedge」2021年6月号に掲載され、好評を博した特集「押し寄せる中国の脅威 危機は海からやってくる」記事の内容を一部、限定公開いたします。全文は、末尾のリンク先(Wedge Online Premium)にてご購入ください。
※年号、肩書、年齢は掲載当時のもの
英国の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」は年内に初めて日本に寄港する (FINNBARR WEBATER/GETTYIMAGES)

 欧州諸国がインド太平洋の安全保障への関与を強めている。特に活発なのが、海軍艦艇の派遣に代表される軍事的関与だ。今年は英国海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を筆頭に欧州からの来訪ラッシュである(下表参照)。

インド太平洋への関与 欧州は本気だ
(出所)各種報道を基にウェッジ作成 写真を拡大

 その背景は何か。また、日本は欧州におけるインド太平洋への関心の増大をいかに「活用」できるか。インド太平洋の海洋秩序や当事国間の関係にも視野を広げて考えていく。

 欧州各国が同地域に艦艇を展開する際の特徴として注目すべきは三つある。第一は、関与の質的変化である。駆逐艦やフリゲート艦1隻でできることは限られるが、例えば英国の空母打撃群は、ステルス戦闘機(F35B)を搭載した空母に加え、駆逐艦、フリゲート艦、補給艦、潜水艦から構成される。また、フランスは攻撃型原潜を西太平洋に派遣し、昨年12月には日米仏で実践度の高い対潜戦の共同訓練を実施した。仏政府はその後、同原潜が南シナ海を航行したと発表した。

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