2022年12月9日(金)

勝負の分かれ目

2022年4月26日

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 リリーフ左腕のスティーブン・ブロールト投手が「セイヤは英語を話すことができないけど、すごく面白い。とにかくオーバーアクションで一生懸命だから笑ってしまう」と明かせば、球宴に2度選出され、16年のワールドシリーズ制覇を経験したチームリーダー格のウィルソン・コントレラス捕手も「彼は一緒にプレーした中で最高の選手だ。打席での我慢強さはいい意味で〝クレージー〟だよ」と現地メディアに対して世辞抜きのセイヤ・スズキ評を語っている。

チーム再編の中で中心選手に

 昨季のカブスはホイヤー氏の大号令のもと、チームが失速してポストシーズン進出の見込みがほぼなくなったタイミングを見計らい、昨年7月半ばから僅か半月の間で7球団を相手に計8件ものトレードを成立させるなど〝血の入れ替え〟を断行。看板の選手を次々と放出し、代わって他球団で埋もれ気味の有望な若手選手を数多く獲得して再建を図ろうとしている。

 そうしたなか、カブス側は実績十分なコントレラス捕手と、日本球界で「5ツールプレーヤー」の呼び声が高く「MAKE UP」も優れていたセイヤ・スズキに対し、白羽の矢を立てて2人を〝Wニューリーダー〟として転換期を迎えたチームの軸にしていこうとシナリオを立てているのである。

 プレー面だけでなく、精神的支柱としても大きな期待を寄せられる鈴木選手の活躍ぶりから、しばらく目が離せそうもない。世のビジネスパーソンも異国の地で心を新たに奮闘する日本人野手の一挙一動に眠い目をこすりながら凝視し、ぜひ日々の活力を得てほしいと思う。

  
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