時が経つにつれ薄くなる科学的根拠
この鎖国政策は、国民の8割以上が支持する政策だった。当時はまだオミクロン株が高い感染力を有するということ以外に謎が多く、各国が戦々恐々としている状況だった。そのため早めに国境封鎖を行うという岸田首相の決断は、力強いリーダーシップとして歓迎された。この背景には、それまで後手後手になっていた政府のコロナ対策が転換したものとして、多くの国民に受け入れられたことがある。
だが、時が過ぎるにつれてオミクロン株に対する恐怖心が薄れ、国境封鎖の科学的根拠が疑問視され、他国では国際交流が元に戻りつつある中でも、日本の鎖国政策は続いた。日本政府にとっては……
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