2022年6月27日(月)

経済の常識 VS 政策の非常識

2022年6月19日

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原田 泰 (はらだ・ゆたか)

名古屋商科大学ビジネススクール教授

1974年東京大学農学部卒業、博士(経済学)。経済企画庁、大和総研チーフエコノミスト、早稲田大学特任教授などを経て、2015年から日本銀行政策委員会審議委員を5年間務めた。20年4月より現職。『なぜ日本経済はうまくいかないのか』(新潮選書)など著書多数。
 

 ただし、あまりにも投資し過ぎていれば無駄なこともありうる。中国は40%以上の投資率で7%成長をしている。インドは30%以上の投資率で5%しか成長していない。バングラデシュは30%の投資率で6%の成長をしている。インドは、バングラデシュから学ぶことがあるのではないか。

製造業の立て直しに必要なもの

 第3は、インドの製造業をどう立て直すかである。モディ首相は、製造業に補助金をばらまいて競争力を強化しようとしている。しかし、必要なのは補助金ではなくて、効率が上がるかどうかだ。

 中国は、補助金よりもさまざまな新製品を生み出している。そもそも補助金を使わないなら、もっとコストダウンができるはずだ。

 中国の成長力は驚異的である。あっという間にインドを追い越した。しかし、これが中国の特色ある社会主義の力ではないかもしれない。

 中国の所得水準は1.9万ドルで、まだまだ台湾の5万ドルで半分以下であるのだから。

  
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