こんにちは。「みんなの経済新聞ネットワーク」(略して『みん経』)です。今週は、みん経で配信した記事の中から、「シェアハウス」にちなんだ記事を紹介しています。個性的なシェアハウスが続々とオープンしている昨今。「シェアハウス」っていうと最近のもののような気がしますが、実はそんなこともない様子。今回は古くからあるシェアハウスについてもご紹介します。
12周年を迎える
ミュージシャン向けシェアハウスとは?
シェアハウスブームによって、以前からあるシェアハウスにも再び注目が集まり始めています。12周年を迎えた入谷のシェアハウスについての記事は、上野経済新聞から。
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入谷のライブハウス兼シェアハウスが12周年-ミュージシャンら「切瑳琢磨」 (上野経済新聞/2013/5/10)
入谷駅から徒歩10分ほどのかっぱ橋道具街近くのシェアハウス「なってるハウス」(台東区松が谷4、TEL 03-3847-2113)が12周年を迎えた。
オーナーで尺八奏者の杉沼さんは過去にニューヨークで生活し、ジャズ演奏家らと同じアパートに暮らした。アパートのそこかしこで楽器を練習する音が聴こえ、どこかの部屋でセッションが行われていた。「あのフレーズかっこいい、あいつ腕を上げたな、俺も頑張んなきゃ」という「切瑳琢磨(たくま)する場所」を日本でもできないかと考え、ねじ会社だった築30年ほどの5階建てのビルを13年前に買い取り改築した。もとは住民のためのリハーサルや交流のためのスペースだった1階は「現在進行形の」ジャズのライブハウスとなり、12周年を迎えた。
店長で管理人のミュージシャン広沢さんは「要は学生寮のような造り。以前はそこが弱点だったが近頃はシェアハウスやゲストハウスが広まり、受け入れてもらいやすくなった」と話す。「この12年間でライブハウスとしては実績を上げてきた。今後は当初のアイデア通り、住民同士セッションしたり共有スペースとして使ったりする場所としても1階を機能させたい」 住居スペースは2~5階合わせて11室。それぞれ約6~7畳。各フロアにトイレ・シャワー室、各部屋にエアコンを完備。2階の共同キッチン、屋上には洗濯機が3台と練習用の小型スタジオを用意する。住民はライブハウスを半額で利用でき、出演のチャンスもある。家賃は4万5,000~6万3,000円で、入居時に敷金1カ月。2年ごとの更新時に更新料はかからない。