2022年12月9日(金)

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2022年11月20日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

異彩を放っていた、トヨタとスバル

 このオール電動化なショーの中で異彩を放っていたのが、トヨタとスバルである。トヨタは記者会見は行わなかったが、タイミングを合わせて新型プリウスを発表。そのシャープなデザインに注目が集まったが、内容はハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドだ。

新型プリウス

 トヨタのブースには「電動化に向けて」とテーマが設置されていたが、やはりハイブリッド、プラグイン、EV、FCEV(燃料電池)とゼロ・エミッションに向けて多角化、という姿勢を通している。プラグイン・ハイブリッドは35年以降も販売可能な車種ではあるが、カリフォルニアでは35年から販売禁止となるハイブリッドバージョンにこだわる姿勢は米国内でも「オール電動化に抵抗するトヨタ」というイメージで受け取られている。ただしbz4Xの後継モデルとなりそうなbZコンパクトSUVのプロトタイプを発表し、EVのラインナップも今後充実させていくことは表明した。

インプレッサ

 さらにスバルに至っては記者発表したのがガソリン車の新型インプレッサである。確かに根強い人気を誇るモデルではあるが、bz4Xと同じベースであるEV、ソルテラも同様に注目を集める存在だったとは言えない。

 確かにオール電動化については電力供給が十分に出来るのか、という懐疑的な声はある。しかし今回のオートショーを見て、その方向性は揺るぐことはない、と実感できた。2035年まであと13年。まだガソリン車は普通に販売されているが、今後リセールバリューなどを考えると「次に買うのはEV」と考える人は確実に増えている。日本のメーカーはこの現実にどう対処していくのだろうか。

  
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