2024年4月19日(金)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年6月7日

【64】自助・共助、最後に公助のまち育て
秋津コミュニティのまち育てに対する基本的な考え方と方法です。
自分たちで出来ることは自分たちでしよう!(自助)。そして、助け合ってやっていこう!(共助)。助け合うことで完璧ではない自分を認め、他人のよい点も発見しながら楽しく仲間づくりをしよう! そしてどうしても仲間内だけではできない、またはやってはいけない--たとえば、校舎の構造体を傷める改造など--ことのみを行政にお願いする(公助)ようにしよう! との考え方と方法です。
結果的に楽しく、そして行政は学校を拠点とした生涯学習のまち育てが安くできるようになります。

【77】楽しく、ゆっくり、“わたし”流に!
秋津コミュニティの学ぶ=生涯学習のもっとも根本的な理念と行動原理です。
学ぶのは「学びたい!」と心の底から願う主体的な私=個人の人格であり、同時に殺されても学びたい! と切望する<脳を持ったヒト種の生理>だと思うのです。
歴史を見ると、為政者の考え方に抗ってまでも学び続けた先人はいくらでもいます。
その根本は「知らないことを知りたい!」と思う欲求や「知ると楽しい!」「少し進歩した自分が可愛い!」と思えるからでしょう。
しかし、その人によっての「楽しさ」は千差万別です。ですからその人のペースでゆっくりで良いと思います。そしてなによりも「楽しい!」との想いが継続のためには大切です。
これらとまったく対局にあるのは「押しつけ=強制」です。秋津コミュニティは、この考え方を歩みません。

よいことをみんなで循環させながら楽しく発展!

 秋津は、学校をさまざまな人と活動などの拠点にしながらまち育てにまでなっています。

 その推進エネルギーは、よいことをほめたたえみんなに伝えさらに高次のよいことへと循環させていくことです。

ノリノリ団の工作クラブのお父さんたちが手づくりして設置したバス停のベンチ

【98】よいこと循環
秋津の歴史と風土が育んだ独自のまち育ての循環システム。
たとえば、ノリノリ団の誰かが「バス停にベンチがほしいね!」というと、すぐに別な団員様が「いいねー。いいねー、それいいよー!」とアイディアを大げさにほめたたえ、他の人を誘い込み、時には「アレ」の力もお借りしながら実現に向けてうごきだすオリジナルソフト。
パソコンショップには売っていない「お金では買えないソフト」です。

 井戸堀の際、みんなで掘り進めていると、「掘れたらその水でお風呂に入ろう!」などと、ビオトープづくり⇒防災井戸掘り⇒露天風呂に入ろう! などとの恐ろしい「よいこと循環」の意見がでました。

 で、いざ井戸水が出ると子どもたちやノリノリ団員ご一党様が、露天風呂に気持ちよ~く入るのでした!

【79】学校と地域の記憶
これまで(とくに戦後からか)は、「学校は学校」「地域は地域」と分断されてきたように思います。
しかし地域にとって大切な記憶の積み重ねはあるし、同時に学校にもあると思うのです。
学校は教職員の転任があるので、意識的に語りついでいかないと「学校の記憶」としては伝わりにくい面はあると思います。
そこで、ときどきは地域側からかつての記憶を思い起こすように学校側へ戻したり投げかけ直したりすることが大切と思うのです。
地域と学校にとって共通に大切な宝の子どもたちを真ん中に置き、学校の記憶と地域の記憶を響かせあいながら子どもの育ちをしっかりと支えたいと思うからです。

 それを支えるには、お父さんの学校や地域参画が不可欠と思います。

 一般には学校や地域活動には寄りつかないと思われがちなお父さんたちでも、誘い方と工夫しだいでは秋津のように楽しく集います。そして、お父さんの地域の居場所にもなるのです。

 ぜひ読者のみなさん、学校に行きましょう!

 では、次回まで、アディオス! アミ~ゴ!


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