「ドーハの悲劇」も経験した強靭なメンタリティ
森保監督が日本代表の指揮官に就任した当初「大変な重責ですね」と質問すると「大変というよりも楽しみしかないですよ」と口にし、次のように続けていたことを思い出す。「時にはいろいろな厳しいお叱りを受けることがあるかもしれません。でもそれは金言としてすべて受け止めます。叱咤は激励ですから。むしろ喜びに変えて前へ進みます」。当時の日本代表選手として「ドーハの悲劇」も経験した強靭なメンタリティの持ち主だからこそ、逆境にもめげず目標達成のために己を貫くことができるのだろう。
まだ見ぬ新たな景色の「ベスト8以上」という大目標はクリアできていないが、もうこの時点で森保監督率いる日本代表は日本サッカーの歴史を大きく塗り替えた。
「順位的な新たな景色はもちろんベスト8ですけど世界という舞台で戦っていけることは、選手たちはもう違った新しい景色を見せつけてくれていると思います。最後ベスト8以上の新しい記録はしっかりとつかみ取りたいと思います」
森保監督は現地時間5日18時(日本時間6日0時)キックオフの決勝トーナメントラウンド16・クロアチア戦に向け、このように力強く抱負を述べた。
W杯で森保ジャパンが歩む〝歴史的進撃〟は何かと暗い話題ばかりの日本に大きな活力を与えている。世のビジネスパーソンも全力でエールを送り、日の丸を背負って戦う日本代表の奮闘を目に焼き付けてエネルギーに変えてほしい。