サチ(清野)は、母親に新しい車いすを買ってあげる。2人で外を散歩中に、父親の中野博嗣(尾美としのり)に見られた。
博嗣はサチに土下座してカネを貸してくれるように頼むのだった。「新しい車いすに乗っているのを見て景気がよさそうだと思って」と。
3人にどんな光が見えるのか
ドラマの展開をさかのぼる。宝くじが当選して、銀行で口座をそれぞれが作ったあと、3人は円陣を組むように抱き合った。サチは「幸せになろうね。不幸になっちゃだめだよ」「それじゃあ、これで解散しよう!」
3人はいったん解散した。しかし、これから3人は一緒になって幸せに向かっていくのだろう。
岡田惠和の脚本は悲劇を扱っても、未来の幸福に光がみえる作品が多いように思う。「日曜の夜ぐらいは」もまた、都会の孤独な女性たちに勇気を与える結末が待っているように感じる。