日本と欧米のいいとこどり
都内の企業に勤務する中国人男性には3歳になる子どもがいて、都内のインター幼稚園に子どもを通わせている。将来、グローバルな視野を持ってほしいと考えて、その幼稚園に決めたという。その男性によれば、その幼稚園の園児の中に中国人の子どもが多いということだった。
ある中国人はこう話してくれた。
「中国の富裕層の中には20~30代に懸命に働いて資産を築き、40代でセミリタイアする人が増えているのですが、子どもはまだ小学生か中学生。子どもの教育をどうするかはとても大きな問題です。自身が日本に移住したいと考えたとき、子どもも一緒にと考えるのは自然なことです。中国での教育にも不安を感じているので、日本でインターに通わせることができたら、親子ともども幸せだ、と考えるのでしょう。
遠くて寒い英国や、中国と対立問題がある米国より、平和で、社会が安定している日本のインターは現実的な選択肢です。今後、日本には続々と欧米の有名なインターが設立されると聞きました。中国人富裕層にとって、環境がすばらしい日本にありながら、欧米の学校の卒業資格が得られるインターはいいとこどり。まさに需要にマッチしているのです」