2024年2月21日(水)

日本の漁業 こうすれば復活できる

2024年1月23日

意外と知られていないズワイガニのオスとメス

 下の写真をご覧ください。大きさに差がありますが、ともに親ガニです。ズワイガニのオスはメスよりかなり大きいことをご存知でしょうか? 卵を抱える「ふんどし」の大きさで違いはわかります。

ズワイガニのオス(上)とメス(筆者提供)

 皆さんが購入しているズワイガニの大半は、輸入されたオスのズワイガニです。オスに比べて安いメスのズワイガニは、日本が輸入しているロシア、米国、カナダ、ノルウェーなどでは漁獲されません。

 なぜなら各国とも、実際に漁獲できる漁獲量より小さい漁獲枠で漁をしているからです。オスより安い卵を持った産卵前の貴重なズワイガニを水揚げしてしまうのは、筆者が知る限り日本だけです。

国産ズワイガニのメスと卵(筆者提供)

冷静に国産価格を分析してみた

 価格が下がったのは輸入品ですが、国産に目を向けてみましょう。福井県を例にして説明します。

 同県の魚価(23年解禁の11月6日~11月30日)は、漁獲量が前年並みでオスの価格も同様にキロ1万96円。メスは漁獲量が13%減少し、価格は9%高となっています。兵庫県や石川県についても、凸凹はありますが総じて価格は下がっていないのです。

 本来であれば、輸入ズワイガニの相場が下がるのであれば、国産ズワイガニの相場もそれにつれて下がりそうなものです。しかし、日本のズワイガニ価格は、供給量が少なすぎて消費者の手に届きやすい価格へとはならない構造なのです。


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