11月6日、日本海でズワイガニ漁が解禁となりました。200~500メートルほどの海底に分布していて、越前ガニ、松葉ガニなどとブランド化されていることでも有名です。脱皮を繰り返しながらの成長はゆっくりで、孵化から親ガニになるまで7~8年程度かかると言われています。
自然環境によって資源の増減は起こります。しかしながら、日本のズワイガニの資源管理は、ズワイガニを輸入しているロシア、米国、カナダ、ノルウェーなどの国々とは「根本的に」異なります。その結果、日本とその他の国々とでは、資源量が大きく異なることを解説します。どうすればズワイガニを食べ続けることができるのか?
日本だけがやるもったいないメスガニの漁獲
ズワイガニの価格が上昇しています。下のグラフは東京中央市場における冷凍ズワイガニの価格推移です。キロ当たりの価格が1500円前後だった2000年代に前半に比べ、2021年以降(注:2022年は3月までの価格)は、その3倍のキロ4500円前後で推移しています。今後、世界の需要増加と円安の影響で、さらに輸入価格は上昇傾向になることが予想されます。
ズワイガニは、オスとメスで大きさが違うことをご存知でしょうか? 下の写真は、ズワイガニのオス(左)とメス(右)です。ズワイガニのオスに比べ、メスはかなり小さく、足の可食部はあまりありません。資源量が非常に多ければ別ですが、そうでなければ、メスの漁獲は資源においても、経済においても実にもったいないのです。
下の写真は、お馴染みのズワイガニのオスの足です。メスのズワイガニは足が小さいのでこのような加工品にはできません。