また、人気モデルでテレビなどにも出演中のタレント、林豆（リンドウ）さんも同バスに同乗。林豆さんは中国でのモデル経験もあり、中国事情にも詳しいが、「漢服を着る体験は初めてで楽しかったです。これはきっと私のような男性にも喜ばれる体験だと思いますね。日本の若者にとって中国文化を身近に感じる、よい機会になるのでは」という。
日本の観光事業者ができる仕掛け
今回、ツアー参加者が漢服をレンタルしたのは『漢亭序』上野店。さまざまなタイプの漢服を貸し出しており、レンタル料金は3980円から1万9980円まで。扇子、靴、バッグなどの小物もレンタルでき、ヘアメイクも可能。在日中国人や日本人の間でも人気が高まっている。
前述の袁静氏は「これからお花見のシーズンになりますし、2階建てバスからのアングルで、日常生活では撮れないような、映える写真をたくさん撮ることができるのが魅力だと思います。バスなので、東京に限らず全国各地に行くことができ、地方ならではの名物料理を味わいつつ、地方のお城巡りなど、さまざまなツアーが企画できると思います。
中国語で『深度游』といいますが、いま来日している個人客の方々は、通り一遍のありきたりな旅ではなく、ディープで個性的な旅をしたいと思っている人が多い。そういう人々の期待や需要にも応えられるのではないかと思い、漢服バスツアーに手応えを感じています」と話している。
