どうやってモチベーションを見つけるか
最後は『どうしても動き出せない日のモチベーションの見つけ方』(角田陽一郎著、大和書房)だ。
どうしても動き出せない、なぜかやる気が出ないというモードに陥る経験は誰しもある。そんな時に読みたいモチベーションを取り戻すためのヒントが詰まっている。
テレビ局出身でバラエティ番組を手がけてきた著者は、さまざまな番組を作りつつ、多くの著書もあるマルチな才能を持つ。そんな著者でも「日々の面倒くさい仕事に囲まれながら、その中でどうやってモチベーションを見つけるかが、とても大事な日々の行為だった」と記すように、自身がいかにモチベーションを見つけ、維持し、コントロールしてきたか、93の事例で紹介する。
日の出とともに朝起きて、まずコーヒーを淹れる。そのルーティンから今日一日何をやるかを考える、といったことから本書は説き起こす。さらに自分で考える時間をつくるために散歩をしたり、わくわくする場所に行ってみたり、空き時間を作って考えるために移動を車にしてみることも有効だという。
車での移動の利点はある大物芸能人から学んだというエピソードは印象的だ。こうした生活上のヒントのほか、仕事面では、図で思考をグラフィック化することや、意識的にいい/悪いを決めつけないことの重要性なども指摘する。
著者自身の経験に基づいて示した93の内容は、人によっては参考になるものもあれば、そうでないものもあるだろう。だが、示された助言や提案から考えるヒントになることは多い。
本書を手がかりに自分の考えや方向性を再発見してみるのも参考になる。
いかがだっただろうか。上記の3冊以外でも気になった本を手にとって考えを巡らし、リフレッシュするのは休日の過ごし方として悪くない。