2024年6月26日(水)

研究者と管理栄養士が考えた「最強の食事戦略」

2024年5月24日

 食事時間を気にしながら食事をするようになってから、また、1食の皿数が少ないと食事時間が短くなることも分かった。例えば、丼ものである。

「ながら食べ」のリスクを理解して、あえて利用する

(ako76/gettyimages)

 昔は、テレビを見ながら、本を読みながら食べるのは良くない、と食事のマナーとして注意されていた。近年では、スマートフォンやタブレットを使用しながらの「ながら食べ」。私の食事は「ながら食べ」に該当しないわけではない。

 「ながら食べ」を検索すると、食事に集中できていないため「太る」と出てくる。研究によって、食事中にテレビを見たりゲームをしたりすると、食事に対する注意は妨げられ、食事に対する記憶が減少し、その後の摂取量が増加することが明らかになっている。ゲームをしながらスナック菓子を1袋食べてしまっていたという現象は、これで説明できる。最近聞かれる「マインドフルイーティング」は食事を意識して食べることであり、「ながら食べ」の逆であることがお分かりだろう。

 血糖値の上昇だけで満腹感が説明できないことを認識し、「ながら食べ」のリスクを認識しつつ、私は、致し方なくラジオニュースを聞きながら、時には疑問に思った内容についてスマートフォンで調べたりしながら食事をしている。食事時間中にそれ以外のことを「する」「しない」の2択でなく、「程度」を考えながらの「ながら食べ」である。

最強の食事戦略 研究者と管理栄養士が考えた最終解答
堀口 逸子:著 ,平川 あずさ:著 ,津金 昌一郎:監修
1,650円(税込み)
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