2024年8月2日(金)

BBC News

2024年8月1日

パリ・オリンピック(五輪)は競技5日目の7月31日、体操の男子個人総合で岡慎之助が金メダルを獲得した。柔道では男子90キロ級で村尾三四郎が銀メダルを勝ち取った。メダルランキングでは中国が首位に立ち、開催国フランス、日本の順に続いている。

体操の男子個人総合は、24人が6種目の合計点で争った。

岡は1種目目のゆかから安定した演技を見せた。続くあん馬も高得点で終え、2種目の時点で首位に立つ。

3種目目のつり輪もきっちりとまとめ、トップを維持。次の跳馬では着地でふんばって足を止めたものの、順位を3位タイに下げた。

5種目目は得意の平行棒。岡はここでも手足を伸ばした見事な演技を見せ、高得点で再び首位に。2位の中国の肖若騰との点差はわずか0.334だった。

勝負は最終種目の鉄棒へ。先に演技した肖は14.366のハイスコアを出す。しかし岡は、E難度のコールマンを決め、着地もわずかな足のずれにおさえて、肖を上回る14.500をマーク。最後に演技した中国のエース、張博恒は着地を決めて14.633をたたき出したが、逆転には及ばず、20歳の岡の金メダルが決まった。

岡の合計点は86.832で、銀メダルの張との点差は0.233だった。銅は肖が獲得した。日本勢はこれで、男子個人総合4連覇を果たした。

岡は表彰式後のインタビューで、「団体と個人で金メダルの獲得を目指して練習してきたので、練習の成果が金メダルにつながって本当にうれしいです」と喜びを語った。

勝因については、「ノーミスでやり切るというのが一番の目標でもあったので、そこをやり切って、自ずと結果はついてくると言われていたので、まずはノーミスで演技できてよかったと思います」と述べた。

男子個人総合には、東京五輪からの連覇を目指す橋本大輝も出場した。最初のゆかで大技を決め、3位で好スタートを切ったが、続くあん馬で落下して順位を大きく下げた。

跳馬と平行棒で徐々に順位を戻し、最後の得意の鉄棒で高難度の技を次々と成功させ高得点を出した橋本だったが、この日の競技を6位で終えた。合計点は84.598だった。

「悔しさが残る」と銀メダルの村尾

柔道男子90キロ級の村尾は、初戦の2回戦を開始40秒過ぎに大外刈りで一本勝ち。準々決勝は相手選手が指導3回を受けて反則負けとなった。

準決勝は、地元フランスのマキシム=ゲール・ヌガヤプハンボから小外刈りと大内刈りの二つの技ありを奪い、合わせ技一本で勝利した。

決勝は東京五輪の金メダリスト、ジョージアのラシャ・ベカウリと対戦。開始1分を迎えるころ、村尾は谷落としで技ありを奪ってポイントで先行した。

その後も攻め続けたが、開始2分半過ぎにベカウリがすくい投げで技ありを奪う。そのまま延長戦に突入かと思われたが、本戦終了間際にベカウリが小内刈りで再び技ありを奪取。合わせ技一本で、ベカウリが金メダルを獲得した。

村尾は試合後のインタビューで、「どんな状況になっても勝つ準備はしてきたので、自信をもって戦ったんですけど、自分の目指していた金メダルというのを取れなくて、内容どうこうというよりも、負けっていうのは自分にとっては本当にきついもので、そこが本当に悔しさが残ります」と話した。

銅メダルはヌガヤプハンボと、ギリシャのテオドロス・ツェリディスが獲得した。

サッカー女子が準々決勝へ

サッカー女子の日本は、グループステージ(1次リーグ)第3戦でナイジェリアと対戦。3-1で勝ち、2大会連続の準々決勝進出を決めた。

前半30分過ぎまでに、FW浜野まいかと、FW田中美南のゴールで2点を挙げた。42分にはナイジェリアに得点を許したが、日本はアディショナルタイムにフリーキックを得ると、DF北川ひかるが直接決め、再び2点差とした。

後半は3-1のままスコアが動かず、試合終了。日本はグループDを2勝1敗で2位通過した。3日に、グループBを1位通過したアメリカと対戦する。

バレーボール男子は、日本が予選ラウンド2戦目でアルゼンチンと戦い、初勝利を挙げた。2セットを先取したあと、1セットを落とした日本だったが、第4セットを競り合いの末に25-23で奪い、セットカウント3-1で勝った。

初戦のドイツ戦を落とした日本は、これで1勝1敗となった。2日に予選ラウンド最終戦をアメリカと戦う。

(英語関連記事 Paris 2024 Olympics medal results

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cqqlnk656r1o


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