2024年8月4日(日)

BBC News

2024年8月4日

パリ・オリンピック(五輪)は3日、陸上女子100メートル決勝があり、セントルシアのジュリアン・アルフレッド(23)が10秒72のセントルシア記録で金メダルを獲得した。

世界チャンピオンのアメリカのシャカリ・リチャードソンが10秒87で銀メダル、同国のメリッサ・ジェファーソンが10秒92で銅メダルを手にした。

イギリスのダリル・ニータは、3位と100分の4秒差で4位だった。惜しくもメダルは逃したが、この種目で、イギリス人女子選手としては64年ぶりとなる好成績を残した。

女子短距離界の象徴的存在で、東京五輪で銀メダルを獲得したジャマイカのシェリー=アン・フレイザー=プライスは、準決勝を棄権した。東京五輪金メダリストのジャマイカのイレイン・トンプソン=ヘラーは、アキレス腱のけがのため今大会の出場を断念した。

セントルシアは、カリブ海にある人口20万人足らずの島国。五輪では過去7大会、メダル獲得がなかった。

アルフレッドは決勝で、先頭に出た瞬間から追いつかれる気配すら見せず、リチャードソンらを置き去りにして圧倒的な勝利を飾った。

世界的タイトルを初めて手にしたアルフレッドは歓喜し、ゴールラインを越えてからもしばらく走り続けた。そして、ウェアにピン止めされていた自分の名前を取り去り、観客に示した。

アルフレッドは試合後、「私はいま、神と、私の姿を見られなかったお父さんのことを思っている」、「彼は2013年に亡くなった。お父さん、これはあなたにささげる」と話した。

アルフレッドは今年、世界室内選手権60メートルで優勝して注目された。この優勝も、セントルシア選手としては初めてだった。現在は米テキサス州オースティンを本拠地として練習している。

(英語記事 Alfred storms to Olympic 100m gold in Paris

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c1e55n174leo


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