2024年8月9日(金)

BBC News

2024年8月9日

アメリカのABCニュースは8日、大統領選挙の共和党ドナルド・トランプ候補と、民主党候補になることが確実なカマラ・ハリス副大統領による最初の討論会を、9月10日に開くとX(旧ツイッター)で発表した

ABCによると、討論会の司会は、「ワールド・ニュース・トゥナイト」のアンカー兼編集長のデイヴィッド・ミュア氏と、「ABCニュース・ライブ・プライム」アンカーのリンジー・デイヴィス氏が務める。

この発表に先立ち、トランプ候補は同日、フロリダ州の私邸があるリゾートでの記者会見で、11月の投票日までにハリス氏と複数回の討論会に臨むことに前向きな考えを示した。

トランプ候補は「討論会を3回すべきだと考えている」と発言。ABCに加え、9月4日にFOXニュースが、同25日にNBCが、それぞれ討論会を開く予定だとした。

同候補また、副大統領候補の討論会をCBSが開催すると述べた。副大統領候補は、共和党がJ・Dヴァンス上院議員で、民主党はハリス氏が選んだティム・ウォルズ・ミネソタ州知事になる見通し。

トランプ候補はこれまで、保守系FOXが討論会を開くのが望ましいとし、場所はペンシルヴェニア州の「今後決定される会場」になるとしていた。

ハリス氏はこの日、ミシガン州デトロイトでの自動車労組の集会で、ABCの討論会に臨むと表明。「ドナルド・トランプと討論するのが楽しみだ」、「彼はようやく約束したと聞いている」と述べた。

そのあと、ABC以外の討論会にも応じる考えを明らかにした。

ほかの討論会については

FOXは自局の討論会について、9月にペンシルヴェニア州で開くことを提案する正式な文書を両陣営に送ったとしている。

ハリス陣営は8日、予定されている以上の討論会について、まずABCの討論会に「トランプが現れなくてはならない」と述べ、それが他の討論会に参加する条件になるとした。

一方、NBCによる討論会については、同局が両陣営と協議していると、米紙ニューヨーク・タイムズが報じている。

トランプ候補はすでに6月に一度、ジョー・バイデン大統領との討論会に臨んでいる。両者は9月10日に再び討論する予定だったが、バイデン氏は1回目の討論会がきわめて不調だったこともあり、大統領選から撤退。9月10日の討論会については、バイデン氏に代わってハリス氏が臨むと、ハリス氏の陣営は主張してきた。

久しぶりの会見でハリス氏を批判

トランプ前大統領はこの日の数カ月ぶりの記者会見で、ハリス氏への批判も展開。同氏が民主党の大統領候補に固まってから2週間余り、記者からの質問を受け付けず、インタビューにも応じていないとした。

そして、ハリス氏を「ほとんど無能」だとし、知性について攻撃した。

ハリス氏はその後、今月中に「(記者との)インタビューの予定を入れる」よう自らのチームに指示したと、記者団に説明した。

ハリス氏の下で一気に盛り上がり報道の話題を独占してきた民主党を前に、自分たちは押されてしまっていると、トランプ陣営はそう受け止めているという報道がこのところ相次いでいる。

全国および激戦州の世論調査からは、ハリス氏がここ数日、支持を伸ばしていることがうかがえる。ただ、選挙戦は依然、接戦が続く。

トランプ前大統領は会見で、相手がバイデン氏からハリス氏に代わったからといって、自分の戦い方を「修正」などしていないと主張。ハリス氏が集会で大規模な参加者を集めていることについて質問されると、「いい加減にしろよ」と不快そうに言い、自分の集会の方がよほど多いと不満をもらした。

(英語記事 Debate showdown between Trump and Harris set for September

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cwy5g69w757o


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