2024年8月9日(金)

BBC News

2024年8月9日

パリ・オリンピック(五輪)は競技13日目の8日、レスリング女子53キロ級で、藤波朱理が金メダルを獲得した。藤波は中学時代から公式試合で負けがなく、この大会でも圧倒的な力を見せた。セーリング混合470級では、岡田奎樹と吉岡美帆のペアが銀メダルを勝ち取った。セーリングでの日本勢のメダル獲得は20年ぶり。

五輪初出場の世界ランキング4位の藤波は、前日の1回戦2回戦をともに、相手の両肩をマットに1秒間以上つけるフォールで勝利した。

準決勝東京オリンピック銀メダリストの中国の龐倩玉を相手に10-0とし、10ポイント差をつけるテクニカルスペリオリティーで勝った。

この日の決勝は世界ランキング1位のエクアドルのルシア・ヤミレト・ジェペス・グスマンと対戦。藤波は開始直後から攻めて主導権を握り、相手の足や手を取るなどしてポイントを重ね、前半で6-0とリードした。

後半も藤波は攻勢を継続。早々にタックルなどでポイントを積み増し、10-0としてテクニカルスペリオリティーで金メダルを決めた。試合時間全6分のうち、まだ2分20秒以上が残っていた。藤波はこれで連勝記録を137に伸ばした。

今大会、レスリング日本勢は6日7日に続く3日連続での金メダル獲得となった。

試合後のインタビューで藤波は、「もう最高です。オリンピック最高、レスリング最高。いままでやってきてよかったです」と喜びを表現。

そして、「4歳から父のもとでレスリングをやってきて、ぶつかり合うとか、けんかすることも多かったんですけど、父がいなかったらここにはいないと思うので、一番感謝したい存在です」と話した。

銅メダルは北朝鮮のチェ・ヒョギョンと、中国の龐が手にした。

セーリングで日本勢20年ぶりのメダル

セーリング混合470級は、全長4.7メートルの2人乗りヨットを、ヘルムとクルーのペアで操船。海面のマーク(ブイ)を決められた回数、決められた順序で回って着順を競う。

岡田・吉岡のペアは、6日までに8レースを戦い、3位につけていた

この日のメダルがかかった最終レースは、2位の好位置で展開。途中から3位となったが、そのまま順位を保ってフィニッシュした。

これによって、岡田・吉岡ペアは総合結果で銀メダルを獲得した。セーリングで日本勢がメダルを手にしたのは、2004年アテネ五輪の男子470級(関一人・轟賢二郎ペア)の銅メダル以来。

金メダルはオーストリアのラーラ・バドラウとルーカス・メールのペア、銅メダルはスウェーデンのアントン・ダールベリとロビーサ・カールソンのペアが勝ち取った。

(英語関連記事 Paris 2024 Olympics medal results

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/ckg2r1jzk49o


新着記事

»もっと見る